ドラリオンのトリビアを見ると、面白いことがたくさん書いてありますね。
■出演者のマスクなどの道具はどうしてる?
ドラリオン出演者のマスクやかつら、帽子などは、その人にピッタリ合うように顔型を取って作ります。
出演者は全員、カナダのモントリオールにある本社へ行って、ひとりひとり顔型を作ります。
そしてその顔型を元にマスクなどの道具を作るのだそうです。
ということは、そのマスクは世界にひとつだけってことですね。
取った顔型はすべてモントリオールの本社に保管されているそうです。
1500以上あるらしいですが、もし飾ってあるとしたらちょっと怖い気もしますよね。
■ドラリオン的メイクは誰がする?
ドラリオンの出演者は皆さん派手で奇抜なメイクをしていますが、あのメイクは実は自分でしているのです。
歌舞伎役者とかも自分でするらしいですが、あれほど凝ったメイクですから、出演者によってはメイクだけで1時間以上もかかったりするとのこと。
ただ、最初はさすがにプロの方がメイクを考えてくれて、メイキャップもしてくれます。2度目からはそれを覚えて自分でしなければいけません。
ドラリオンの出演者は、メイクも上手でなければいけないのですね。
ドラリオンの観客席を盛り上げるのは、クラウンと呼ばれる出演者達ですね。
クラウンとは、例えばサーカスなどの舞台の合間合間にコントなどでつなぎをする盛り上げ役のことです。
クラウンと言えばコミカルなメイクをするピエロが有名ですが、ドラリオンのクラウンはそういったメイクではないシックな?クラウンですね。
ドラリオンの出演者インタビューにも、このクラウンを演じているゲリー・リジットシュニッグさんが出ていますが、彼は元々スイスのサーカス団の出演者で、縁がありその後にシルク・ドゥ・ソレイユへ入団したそうです。
ドラリオンのクラウンたちの話を聞いてみると、単なるつなぎ役ではなく、プロに徹した厳しさと素晴らしさを感じます。短い時間の中で観客にアピールすることはとても難しいでしょうから、相当な稽古が必要なはずです。
ドラリオンでは、どうしても派手な演出をする出演者に目が行きがちですが、演目の間のクラウンたちによってショーがより引き立っていることを忘れてはいけませんね。
絶妙の“客いじりで観客をシルク・ドゥ・ソレイユの世界に連れて行ってくれるクラウン。「ドラリオン」では3人の男性クラウンが開演前から、そしてショーが始まってからも大活躍します。そのひとり、ちょっと哀愁を感じさせる存在のゲリーさんが、シルク・ドゥ・ソレイユに入ったきっかけを話していました。
もともと、スイスのサーカス団に所属していて、そのサーカス団とシルク・ドゥ・ソレイユが共同プロジェクトを立ち上げることになり、初めてシルク・ドゥ・ソレイユと出会ったのだそうです。
その後しばらくスイスのサーカス団で働いたのですが、シルクのスタッフから“新しいショーのためにクラウンが必要だから写真を送ってくれという連絡をもらい、992年のラスベガスのショーで、シルク・ドゥ・ソレイユのクラウンとしてデビューしたのだそうです。所属していたサーカス団と、シルク・ドゥ・ソレイユの共同プロジェクトが運命の出会いだったのですね!